動画で解説:気管支喘息の病態
喘息とは、空気の通り道である気管支が狭くなる病気
喘息とはどういう病気かというと、空気の通り道である気道(気管・気管支)が狭くなる病気です。気管支が収縮するなどして気道が狭くなると、肺の中に空気が流れにくくなるので呼吸がしづらくなります。
気道がさらに狭くなると息苦しさが悪化し、患者さんによっては「ヒューヒュー」、「ゼーゼー」と呼吸する時に音が鳴ります。これを喘鳴(ぜんめい)といい、喘息に特徴的な症状です。
気道炎症があると気管支が狭くなりやすい
気管支が狭くなりやすい原因ですが、喘息患者さんでは空気の通り道である気管・気管支に、慢性の気道の炎症が起こっているという事が知られています。
慢性の気道炎症があると、外部からの刺激-花粉やタバコの煙、風邪(ウイルス感染)など-に対して過剰に反応して気道が狭くなってしまう、というのが喘息の主な病態です。
喘息の治療:吸入ステロイド薬で気道炎症を抑え、気管支拡張薬で気道を広げる
喘息の治療としては、気道炎症を抑えるお薬として、吸入ステロイド薬を吸って頂きます。
それに加えて、狭くなった気管支を広げるお薬である、気管支拡張剤を吸って頂くというのが、標準的な治療です。
お薬以外にも、外部からの刺激である花粉やハウスダスト、タバコの煙などを不用意に吸わないようにしっかりと避けて頂くという点も、喘息の悪化を防ぐという意味で、大事な点です。